フォーラム編集委員(記者)
経営学部4年 田中花苗
〔2023年3月卒業〕
休憩を挟んで、3時20分から第2部、吹奏楽部による『音楽の祭典』(FÊTE de La MUSIQUE)から始まりました。ちなみにFÊTE de La MUSIQUEはフランス語ですが、英語にするとMUSIC FESTIVALです。なるほど、ですね。
1曲目、“Some Skunk Funk”では超技巧的な勝野友葵さんの芸術的テナーサックス、会場に突き刺さる山口優奈さんの切れのよいトランペット、心も椅子も揺さぶる山口優花さんの力強いドラム、それぞれのソロパートが煌めいていました。2曲目、“君の瞳に恋してる”では、春の訪れを告げるような滝口七海さんの優しい音色のフルート・ソロからカーニバル(花祭り)を想起させるアップテンポな「ノリ」に心躍らされました。
“ニュー・シネマ・パラダイス~愛のテーマ”は有名なイタリア映画のテーマ曲です。田舎の小さな映画館を舞台に、老人と少年の現在と過去の追想を交えた優しい心のふれあいを、栗田ねねさんによるホルン・ソロが見事に表現していました。成長した少年があのころを回想して懐かしむという映画の一場面が思わず目に浮かびました。
“サクソフォンとバンドのための青春の輝き~カーペンターズ 永遠のレパートリーより”では、「今でも(あなたが)好きなの」(I Need To Be In Love)と甘く切なく歌い上げるカレン・カーペンターの女性心を、纐纈里奈さんの哀愁漂うアルトサックス・ソロが切実に訴えていました。
さらに、吹奏楽でジャズと言えばこれ!という“The Chicken”と、ラテンのリズムが心地よく壮大な“「クラウディオ」~偉大なる太陽”と演奏が続き、会場は最高潮に達しました。朝日大学体育会吹奏楽部による生演奏を、目の前の席で聴かせていただいたのですが、演奏の迫力が凄まじく圧倒されました。吹奏楽部の皆さんがとてもにこやかに、楽しそうに演奏していて、思わずこちらまで笑顔になりました。
これで終わりかと思っていると、「アンコール!」の声が。線路を滑り出すかの如く“銀河鉄道999”の軽快なリズムが始まると、会場も手拍子でそれに応えていました。「目標の“星”に向かって旅は果てしなく続く」。卒業して社会人となる現4年生と、それに続く後輩たちに向けてのメッセージを感じ取りました。
最後の曲は和田隆明吹奏楽部監督から部員のみなさんに贈った“アイラブユー”。指揮者である和田先生が、「今年卒業する4年生が後輩達に囲まれて、そして、4年前と同じ舞台(場所)で演奏することが出来た」と感慨深く話されていた際、ここに至るまでの歳月に、思わず私まで感動しました。心揺さぶられる演奏を本当にありがとうございました。
いよいよ、楽しかった式も終わりが近くなり、森下伊三男副学長から閉会の挨拶です。同窓生、職員、学生の皆がここに集まったからこそ、式が執り行えたと仰っていました。続くエアー乾杯では、経営学部長である小畠先生から、「まだまだコロナ禍ではありますが、共に乗り越えましょう!」という強い言葉に、私自身も勇気づけられました。
16時40分、空も黄昏れて、亀谷みゆき教授が閉会の辞を述べると、最後は会場に集まった皆で記念撮影をしました。学生、職員、同窓生、皆が笑顔で、共に会場で素晴らしい時間を過ごすことができて、本当に楽しかったです。
私も、これからの未来に活かしていけるメッセージを、たくさん受け取ることができました。この機会を与えてくださった同級生、先輩、後輩、先生方に深く感謝いたします。
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