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学生会員成果発表会ルポ〔中編〕(田中花苗)

朝日大学経営学会創立30周年記念

学生会員成果発表会~コロナを超えて~ 当日の様子(中編)

フォーラム編集委員(記者)

経営学部4年 田中花苗

 5分程休憩を挟んだ後、矢守ゼミによる『地域貢献と情報活用』の発表が始まりました。SNSツールを活用したマーケティングを主におこなっている矢守ゼミは、飛騨家具フェスティバル2022に参画し、スタンプラリーを実施しました。

 通常の飛騨家具フェスティバルは1つの会場で展示を行っていましたが、コロナの影響で各会場に分かれての展示となってしまい、会場同士の距離が遠いため非常に見づらくなってしまったのです。そこで、スタンプラリーという要素を取り入れ、バイヤーの方々や、ファミリー層にも少しでも多く会場を見て回ってもらい、顧客の導線データの収集を行いました。さらには高山の街を散策して飲食店への売上向上など、皆が楽しんでもらえるように実施したとのことでした。

 スタンプラリーには170名以上の参加があり、盛り上がりが伺えました。その様子の動画もYouTubeにアップして、視聴者の地域や年齢など集めたデータを飛騨木工連合会に提出し、さらに地元企業への貢献を果たしたのでした。地域の方や地元企業、参加した方々を楽しませたい気持ちと、企業に役立つデータを提供して、飛騨家具の良さを広めていき、高山市のさらなる発展を願う矢守ゼミの心が、私は素晴らしいと感じました。

 次は村橋ゼミの『ネットワーク大学コンソーシアム岐阜「学生による地域課題解決提案事業」について』の発表です。「鵜飼を広めようかい」という駄洒落の利いた題に思わず頬が緩みます。鵜飼について抱くイメージのアンケートを実施したり、鵜匠さんへのインタビュー調査をしたりして、現状と問題点を把握しました。実際に鵜飼ミュージアムを見学し、鵜飼を体験して、学生によるディスカッションの場を作り改善策をまとめた、大変意欲的な発表でした。

 私個人としては村橋先生の、「大学の学生は、賞や資格を取るために学生をやっているのではない。まだまだ自分たちの知らない現実もあるんだなと、違う形での勉強が、学生にとっての気づきとして多かったのではないか。」という言葉が、印象に残りました。

 続いて『体育会会計研究部活動報告』です。会計研究部は今年で設立11年となり、試験合格のみを重んじるだけではなく「志を大切に、真の学習、人間性の向上」を掲げています。今年は現役で公認会計士試験6人合格と華々しい結果を残しました。大学の授業を受けながら、公認会計士の勉強もでき、現役公認会計士との交流もできるなど、実務で働いた時にも活用できるスキルが磨けます。これからも、ますます公認会計士に合格して活躍する方が増えてほしいな、と同じ朝日大学の学生として思いました。

 次は、石王大地さん(北海道庁内定・体育会バレー部)と、佐々木淳さん(OB・情報教育センター職員)から、後輩へのメッセージです。

 石王さんは、幼い頃から消防士のお父さんに厳しく育てられ、大学に進学して一人暮らしをしながら部活やバイト、学業をこなす大変な日々を送っていました。石王さんが落ち込んだ時は、いつもお父さんが話を聴いて励ましてくれたこと、大学に通わせてくれたことへの感謝、そんな尊敬する父の背中をいつしか越えたい、という熱いエピソードがありました。もちろん、困った時、相談事がある時は、自分の親だけでなく、どんどん朝日大学の先生や職員、OBの方を頼りましょうと、心強い後輩へのメッセージと共に、両親と朝日大学への感謝の気持ちをスピーチで話してくれました。

 佐々木淳さんは、朝日大学を卒業した後、営業職に就いていました。しかしコロナが流行し始めた頃、母校である朝日大学から、遠隔講義のサポートの依頼があったそうです。まさか朝日大学に戻って、さらにはそこで情報教育センターの職員として働くことになるとは思っていなかった、と佐々木さんは話していました。私は佐々木さんの、「人生は何が起こるか分かりません。だからこそ、自分の引き出しを多く持つことが大切です。」という、この体験を元にしたメッセージが強く心に響きました。

 15時を過ぎて、このあと10分の休憩を挟んで第2部『音楽の祭典』へと続きます。

(後編に続く)

学生会員成果発表会ルポ〔後編〕 | 朝日大学 経営学会 (asahi-u.ac.jp)

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