経営学部経営学科3年 後藤利乃音
11月18日、関の工場参観日に参加した。見学した工場は株式会社杉山製鉄所、丸章工業株式会社の2社である。
杉山製鉄所では、一つの鉄を曲げた鉄家具の製造が行われている。かつては自動車部品の製造が中心であったが、創業者の想いを受けた現社長が、これまでの技術を生かし鉄家具の製造へと変更した。踏み切った決断は消費者の心を掴み、売り上げを大きく上げた。現在は一つ一つの家具に職人の手が加えられ、製造が行われている。
丸章工業では、主にハサミ、包丁、ナイフの三つの刃物が製造され、各部門が独立し社内一括生産が行われている。レーザー加工機を使用した多品種少量生産への対応や、手作業による仕上げなど、部門により作業の仕方に大きな違いがある。また、後継者問題への対策として、職人が働くことができる間に職人の代わりとなる機械の導入がされつつある。
私は組織の在り方に着目した。どちらの企業も工程ごとに分担されており、一連の流れに様々な人の手を加え繋ぐことで、より効率的にモノが完成している。中小企業は従業員数が少ないからこそ、それぞれの役割が重要であり、欠けてはならない存在である。
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