経営学科 教授 櫻木晋一
私は下関市立大学経済学部を定年退職後、本学経営学部に着任しました。担当科目はキャリア形成、基礎演習、特殊講義(日本貨幣史)です。初年次教育のなかでも基礎演習は、2年次以降の大学生活の在り方を決めるといわれている重要科目であり、キャリア形成は学生たちに将来のライフプランを考えさせる上で大切な機会となります。学生たちの未来生活を支援するために、責任感をもって授業にあたりたいと思います。
私の専門は日本経済史、とりわけ日本史上で使用されていた貨幣がどのように生産され、流通していたのかについて研究を続けています。最近でこそキャッシュレス時代になりましたが、貨幣は経済活動にとって必要不可欠なものであり、経済学、歴史学以外でも様々な学問分野の研究対象となります。貨幣を歴史的モノ資料として取り扱う研究者は少なく、これからは私の研究成果を朝日大学から発信していき、「貨幣考古学」というひとつの学問分野を確立させるために努力していく所存です。 私はこれまで岐阜とはまったく縁がなく、初めてやってきた土地なので、まわりの景色などすべての風土が新鮮に感じます。研究室から見える墨俣城、教室から見える岐阜城、少し足をのばせば関ケ原古戦場、この地方には歴史的遺産が多いという印象を受けるので、日本史を専門とする者としては楽しく幸せな気分です。美濃の歴史を体感しながら、教育・研究にあたっていきますので、よろしくお願いいたします。
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