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教育実習報告(前新城奈々)

経営学科4年 前新城奈々

 私が教員を目指したきっかけは、高校の簿記部の先生でした。簿記部に所属していたこともあって、将来のことを相談すると、教職の授業は受けたほうがいいよといわれました。詳しいことはわからなかったのですが、興味があり、授業を受けることに決めました。授業を受けるごとに教員の魅力を実感でき、私は教員になることを決意しました。

 教育実習では、1年生のHRと簿記の授業を担当することになりました。最初は何もわからず、見よう見まねで一日目を過ごしていました。二日目からはHRや授業で教壇に立つことになりとても緊張しましたが、生徒の明るさで乗り越えることができました。私が緊張していると生徒も緊張してしまうので、なるべく楽しくするように心がけました。

 大学の授業内でやってきた模擬授業では、一回学んだことのある分野なので簡単に教えても生徒役の学生は理解していました。けれども実際の教育実習では、生徒にとっては初めて勉強する分野なのでわかりやすく教えたつもりでも理解していなくて、最初は苦戦しました。どうしたらわかりやすく時間内に理解してもらえるのか、ほかの先生方の授業を見学させて頂き、工夫しておられるところを参考に授業を進めていくうちに生徒も理解していくのが目に見えて、とてもうれしかったです。

 HRでは、生徒が元気なのもあり、話を聞かなかったりうまく伝えられなかったりしましたが、ほかの学級担任の先生からアドバイスを頂いて、伝えられるようになりました。一度説明したことを聞き返してわかっているか確認したり、話をしている生徒がいたら自分で気づくまで、私が静かにしたりなどとしていくうちに、HRでは話をきちんと聞くようになりました。今までは生徒側の立場だったため気付きませんでしたが、先生がわかりやすく伝えてくれている裏には、工夫がたくさん入っていると感じました。また、私自身が高校生の時と雰囲気も違い戸惑いました。生徒一人一人と向き合うことができなくてとても後悔しています。

 教育実習中に何回か進路講話をする機会がありました。私の高校は就職する生徒が多いため大学進学について興味をもってもらうように話すことが難しく、私の話を参考に進路を決めていく生徒もいると考えると、とても責任を感じました。生徒は自分が一度決めた進路以外にはあまり興味を持たないので、進路はたくさんあることを伝えました。進路講話の後に相談に来てくれる生徒がいて、私の話に興味を持ってくれたのがうれしかったです。

 2週間の短い教育実習、先輩方から聞いていた以上に大変でしたが、実習校の先生方のおかげで楽しく終えることができました。とても感謝しています。実習を機に教員になりたいとより一層強く思うことができました。

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