経営学科4年 白木 遼
去年の10月19日から30日までの2週間、母校である岐阜県立岐阜総合学園高等学校へ教育実習に行きました。とてもまじめな生徒が多く落ち着いた雰囲気の学校でした。総合学科で2年次生からはほとんどの授業が選択科目という少し特殊な学校なので、休み時間の移動やたくさんの教科書を持って移動している生徒の姿を見て、少し懐かしくも感じました。
授業観察では観光ビジネス系列の授業を中心に観察させていただき、先生方の様々な工夫を知ることができました。今では当たり前になりつつありますが、ICTを活用してパワーポイントや教科書の重要なポイントを映し出して授業を進める形式を採用した先生や、論点をまとめたプリントを用意して生徒が少しでも分かりやすくなるような工夫をする先生もいました。
私が授業をしたのは、2年次生の簿記とビジネス基礎でした。最初の授業では指導案と板書計画通りに進めていくことで精いっぱいといった感じでしたが、回数を重ねていく中で机間指導や生徒への発問のタイミングの工夫など、生徒が理解できるようにするための工夫をしながら授業を進めていけるようになりました。しかし、そういうことができるようになると授業で伝えたいことも増え、時間が足りなくなることがありました。ビジネス基礎の授業では新聞記事や実際の企業の例を挙げて説明することができた半面、内容が多すぎて最後は駆け足となってしまいました。時間配分なども含めて授業の大変さや難しさを感じました。
教育実習を通して苦労したことは多くありましたが、生徒とのやり取りや、授業での分かった、理解できたという生徒の姿を見て教員のやりがいを感じることができ、責任の大きさも感じました。教員として半端な知識で教壇に立つことはできないし、生徒の10倍の知識を持って教壇に立たなければならないと思います。良い授業を行うには良い準備を行わなければなりません。教材研究の大切さを実感した教育実習となりました。生徒たちのために努力や準備を惜しまない教員になりたいと強く思いました。
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