経営学科4年 細野恵莉
昨年の5月31日から6月11日の2週間、母校である岐阜県立岐阜商業高等学校へ教育実習に行きました。挨拶がきちんとできる生徒が多く、また、勉学と部活動に精一杯取り組む姿が見られ、活気のある学校でした。
私は1年生のクラスを担当しましたが、その中でも会計に特化したクラスでした。授業観察では、簿記など会計の授業を中心に観察させていただきました。簿記は資格取得のため問題を解き解説をするという授業になりがちですが、先生方は解説をするだけの授業にならないよう、その問題が解けるようになるための解説ではなく、応用力を活かすことができる解説をしていました。そこで、それぞれの論点でのポイントはどこなのか、おさえなければいけないとこは何なのかを明確に示していました。また、授業は自分が作るのではなく、生徒と一緒に作り上げるものであるなど、先生方が授業をする上での様々な工夫を学ぶことができました。
私が研究授業を行ったのは、1年生の簿記の授業でした。研究授業以外にも実際に教壇に立ち授業をしましたが、生徒にうまく伝わらないことが多く、一方的な授業になっていました。ですが、先生から生徒が助けてくれる、授業は生徒と一緒に作り上げるものだと聞き、いい緊張感を持ちながら授業ができました。しかし、思っていたより時間が足りず、授業のテーマにしていた問題に時間をかけることができずに終わってしまいまいた。生徒たちの進捗度が違うということもあり、机間指導を行っている際の一人一人に対する時間を短縮し、テーマである問題の時間をしっかりと確保するべきでした。指導案を作成したとしてもその通りには必ずしもうまくいきません。臨機応変に対応することも授業を作ることで必要なことだと知りました。
教育実習を通して、様々なことを経験し学びましたが、生徒と先生の信頼関係が大切だということを実感しました。先生は生徒のために授業をし、そこで理解してほしいことや知って ほしいことを伝えています。生徒はその授業を通して、先生が言ったことをメモしたり聞いたりして学んでいきます。どちらかが一方通行であれば成り立ちません。誰しも信頼している人の話は聞くと思います。それは学校生活でも同じだと思います。実際に授業をしてみて、クラスのみんなのおかげで授業を作り上げることができました。教材研究も大切です が、私は信頼関係というものを学ぶことができました。
私は今、公認会計士の勉強をしています。それは、将来、公認会計士の資格を持ちながら、高校の教員として働くことを視野に入れているからです。実際に簿記の授業を行いましたが、公認会計士という専門性の高い知識を得ることで様々なことを生徒に伝えられると思います。公認会計士の勉強で学んだことを活かせるよう今後も精進していきたいと思っています。
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