京都府立高校教諭 平野 恵
(情報管理学科2005年度卒)
(フェンシング部1期生)
私の希望する都道府県で情報の教員募集が当時はなく、大学卒業後は歯科総合商社に就職しました。
社会人生活がスタートし、歯科業界で覚えなければならないこと、社会人として覚えなければならないことが、山のようにありましたが、お客様や上司、同僚に助けられ、充実した毎日を過ごしていました。
一度はあきらめていた夢を目指したきっかけは、転勤で実家へ戻り、母校のフェンシング部の練習や試合を同期と見に行くようになったことでした。そこで、恩師とのご縁があり講師として働くこととなりました。
私が「会社を辞めて、高校の先生になりたい」と相談した職場の先輩は、快く私が夢に向かって挑戦することを応援してくれました。人として大きく育てていただいた会社には感謝しかありません。退社し6年が経つ今でも連絡を取りあう大切な人間関係も築くことができました。
退職後、採用試験に合格し、母校でフェンシング部の顧問をしています。
生徒たちには『感謝の気持ちと挑戦し続けることの大切さ』を伝えています。新しいことに挑戦、一度失敗したことに挑戦、何度もできるまで挑戦し続けることが大切であること、そして自分の周りには支えてくれる家族や仲間がいること、そのことに感謝の気持ちを忘れてはいけないと。
初代部長の澤田確先生が常に言葉にされていた「感謝の気持ち」と「チャレンジャー精神」が今につながっていると思います。
講師時代に、ある生徒が「私のお母さんはたぶん、先生のお父さんの教え子だ」と教えてくれました。
亡くなった父は、高校で教員をしていました。父がどのような教員だったか私は知らないのですが、その生徒のお母さんによるといつも生徒に寄り添い話しを聞いてくれる先生だったとのことでした。
私は教師として駆け出したばかりですが、父のような先生になれるといいなと思っています。
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