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卒業生へのメッセージ(小畠信史)

経営学部長 小畠信史

 朝日大学の経営学部を卒業される皆さん、ご卒業、誠におめでとうございます。永年にわたって卒業生を暖かく支えてこられたご家族や保護者の皆様にも、心よりお祝いを申し上げます。

 また、理事長の宮田淳先生、学長の大友克之先生、常務理事の高橋偉茂先生、お忙しいところ経営学部の卒業式にご列席いただき深く感謝申し上げます。これまでご厚情ご高配を賜りましたご登壇の先生方をはじめとする諸先生・職員の方々に対して、厚く御礼申し上げます。

 卒業にあたり、皆さんへ、2つのメッセージをお贈りさせていただきます。

 その1つは、「自信をもって果敢に未来へ挑戦してください。」というエールです。3年の歳月が流れた現在も、コロナ・パンデミックは、収束の見通しが立っていません。しかも、新型コロナウィルスに対して人類が一丸となって戦わなければならない、まさにこの時、ロシアがウクライナへ侵攻し、国際秩序を無視した軍事力による一方的な現状変更が行われています。私たちを取り巻く環境は、常に激しく変化しており、何人もその将来を予測することはできないと言わざるを得ません。このような激変し、かつ不可測な環境の下、みなさんに思い出していただきたいのは、4年前の入学式、あるいは「建学の精神と社会生活」の講義の際に、本学の建学の精神を読み解くキーとして、宮田理事長・大友学長よりたまわった「あの巨大な恐竜も環境の変化に適応できなかったがゆえに滅び去った。」とのお教えです。

 皆さんは、理論を基礎として実践を学ぶという経営学部の骨太のカリキュラムにそった4年間の学びによって、どのような環境変化に対しても、即時に対応できる力と、継続的に対応していける力を、身につけ、本日、晴れの日を迎えております。自らの力を信じて、ひるむことなく未来を切り開いていってください。

 2つ目は、「幸せな人生をお送りください。」との願いです。

 このメッセージは、みなさんの先輩にあたる私のゼミ生へ、30年以上にわたり、はなむけの言葉としてきたものですが、この場でみなさんにも贈らせてください。

 人生は、まさに「バランスシートのごとし」です。良いことや嬉しいことなどのプラスの出来事も、悪いことや悲しいことなどのマイナスの出来事も起こります。しかし、人生の貸借対照表を良いことや嬉しいことの方が多いかたちでバランスさせて、ぜひ、最終決算では、多額の黒字を計上してください。

 一説によれば、ある種の恐竜は、進化をとげて空を目指し、鳥類の祖となったとのことです。

 朝日大学経営学部の卒業生として、自信と誇りをもって、大きく社会に羽ばたき、たくさんの幸せをつかんでください。

(2021年度春期卒業式式辞 2022年3月11日)

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