I. A(経営学部生)
11月18~20日に関で開催された工場参観日に行きました。はさみ、包丁、ナイフを製造する丸章工業(株)、コンビニやスーパーでよく見る関牛乳(株)、鉄家具を製造する(株)杉山製作所、最後には刃物総合博物館のフェザーミュージアムを見学しました。
丸章工業(株)では、実際に包丁を製造している様子を見ることが出来ました。鉄板から型を切り抜く作業はレーザー加工機で行われ、それ以降の作業は手作業で行われていました。特に、包丁のハンドル部分を加工しているところが印象に残っています。1つ1つ丁寧に、確認しながら磨きをかけていて、職人の技術の素晴らしさを感じました。工場で見せていただいた包丁の定価は2万円~4万円の商品で、美しい柄のあるブレードにつやつやしたハンドルがついていました。また、ブレードの断面をハマグリ刃にすることで、通常の断面が直線の包丁に比べて切りやすい設計にしているそうです。コスト面のお話も伺うことが出来ました。ブレード部分とハンドル部分では、素材の異なる鉄板を利用し、ブレード部分のみ高級な素材を選択することでコスト及び定価を下げる努力をしているそうです。低価格の刃物が普及している中で、柄や素材、形を積極的に差別化することでお客さんの心をつかんでいることが分かりました。
関牛乳(株)では、見学人数の関係で工場内を詳しく見せていただくことはできませんでしたが、エアーシャワーを初体験することが出来ました。エアーシャワーとは、工場内に入る際に衣服に付着したごみを取り除く機械で、想像以上に風の威力があって驚きました。また、洗瓶機を外から見せていただきました。牛乳は乾くと取れにくいため、40分ほどかけて綺麗にするそうです。お客さんが安心して飲めるよう、徹底した消毒・殺菌が行われていました。
(株)杉山製作所では、遠くから職人の働いている姿を見て、家具をたくさん見ることが出来ました。また、S字フックを作るという体験が出来ました。S字フックは、鉄を装置にはめてグルっと回すだけで作ることが出来ました。上手にできたので楽しかったです。私の家には鉄の家具はないので、椅子がとても重たくて驚きました。すごくおしゃれで、杉山製作所の商品で部屋をいっぱいにしたいと思いました。
フェザーミュージアムでは、戦前からカミソリを製造しているフェザーの歴史について知ることが出来ました。普段何気なく使っているカミソリが長い伝統のある会社の商品であることに驚きました。日本だけでなく、世界にも認められるほどの細かい技術を持っていることが強みで、カミソリだけでなく医療機関の手術器具も製造していることを知りました。フェザーミュージアムには、今までの商品や昔の人々がどのようにしてカミソリと生きてきたかが分かる展示があり、とても興味深かったです。自分の手で動かす展示やいくつかのクイズがあり、子供から大人まで楽しめるようになっていました。
工場で話を伺う前は、高い商品を選択する人の心理が分かりませんでしたが、今日の見学で高い商品には相応の労力がかけられており、その分魅力ある商品であることを実感しました。工場参観日には、結構たくさんの方が来ていましたが、もっと多くの人にこれらの魅力を知ってもらいたいと思いました。
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