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後輩へのメッセージ(経営学部4年 石王大地)

 こんにちは

 経営学部4年の石王大地といいます。今日は「後輩の皆さんへのメッセージ」ということで、スピーチします。よろしくお願いします。

 さて、突然ですが、みなさんに夢はありますでしょうか。私にはあります。それは、父の背中を超えることです。

 私の父は消防士で、私は昔から厳しく育てられてきました。幼少の頃から私はそんな父を怖がっていました。優しそうな父親を持つ周りの子達を羨ましいなと思っていました。しかし、そんな父の凄さを徐々に感じてきたのは、私が大学生になった頃からのことです。

 私が1人暮らしで寂しい時や、部活動、将来のことで悩んだ時、いつも親身に話を聞いてくれた上で解決策を提示してくれました。なにより、私と弟を当たり前のように大学に通わせてくれたことに感謝しはじめました。

 そんな父がよく話していた言葉があります。それは「現実を認めなければ、今を生きることができない。」

 これは、後に本田圭佑の言葉であり、私の父はそれを自分が考えた言葉のように話していました。私はこの言葉の意味を理解するのにかなりの時間を要しました。

 例えば、部活動でうまくいかない時、他人やコンディションのせいにしてしまい、言い訳ばかりしてしまいました。しかし、ふと周りを見渡せば人のせいや何かのせいにしがちな人が多く、早い段階で自責思考に気づけたことは私にとって大きな成長となりました。

 まさに、この言葉こそが今の私にとっての辛い時や悲しい時のモチベーションになっていて、明日から切り替えて頑張っていく原動力になっています。

 要領よくなんでも器用にこなす父は、他の人達からも尊敬の念を抱かれております。父だったらどう受け取り考えるか、を常に考える癖をつけてきました。いつしか、私のゆめは父と並ぶことよりも、父を超えることとなりました。

 私は春から北海道に帰り、父とは違う立場から、町のことを想う職業につきます。私はこれまでの父と同じように第一に私のふるさと北海道の人達を思い、働いていきたいと思います。私は将来、子供ができたとき、今の父親よりも大きな背中を見せつけていけたらいいな、と思っています。

 さて、「全て自分の責任だ」と思って行動してきた私ですが、自分一人でここまで歩いて成長してきたわけではありません。私は今ここに至るまでに先輩方、家族、友達、先生方に支えられてきました。これからも周りの人たちの支援を受けながら成長していこうと、思っています。

 みなさんも夢があるはずです。夢を達成するためには、さまざまな困難に直面します。そんな時こそ頼れる人生の先輩方にアドバイスや協力を得るといいと思います。経営学部にはこれまでにたくさんのOB・OGがいます。私もつらい時には先輩を頼りたいと思います。そして、私自身も後輩から頼られる、そのような先輩になりたいと思います。

 つながりが希薄になりがちなこんにちだからこそ、協力しあって、成長していきましょう。

 ありがとうございました。

(経営学会創立30周年記念学生会員成果発表会演説原稿)

(2023年2月14日)

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