国際未来を切り開く社会性と創造性、そして、人類普遍の知性に富む人間を育成する

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2020年度秋季卒業式 式辞

経営学部長 小畠信史

 本日、朝日大学の経営学部の卒業式を迎えた皆さん、ご卒業、誠におめでとうございます。

 また、これまでご厚情ご高配を賜りました本学理事長の宮田淳先生ならびに学長の大友克之先生をはじめとする諸先生方・職員の方々、さらには大学生活を永年にわたってご支援いただきましたご家族や保護者の皆様に対し、厚く御礼申し上げますと共に、心よりお祝い申し上げます。

 今日、世界は、新型コロナウィルス感染症拡大により、まさに混乱の坩堝と化しています。このような、予測不可能な状況に直面したとき、みなさんに思い出していただきたいのは、入学式あるいは「建学の精神と社会生活」の講義において、本学の建学の精神「国際未来社会を切り開く社会性と創造性、そして、人類普遍の人間的知性に富む人間を育成することにある」を読み解く際のキーとして、宮田理事長・大友学長よりたまわった「われわれは常に未来社会からの挑戦を受けている」とのお言葉です。未来社会の人々は、今日の危機的な状況がどのように克服されるかによって自らの運命が決せられるがゆえに、われわれの動向を注視しているのです。

 経営学科を卒業される留学生のみなさんは、住み慣れた母国をはなれ、日本という異国の地で学生生活を送る間に、幾多の困難に直面したことでしょう。高い志を持って自らの途を歩む際には、やはり相応の苦しみ、悲しみなどが伴います。しかし、今、みなさんはすべてを克服してこの場にいます。言葉の壁・文化の違い等を乗り越えて長年勉学に励まれたみなさんに心より敬意を表します。本学での留学生活で得たものも数多くあると思いますので、これらを自信として、ひるむことなく未来に挑戦してください。

 ビジネス企画学科を卒業されるみなさんは、実践から入ってこれを理論と融合するという独特のカリキュラムを有するわが国唯一無二の学科の最後の卒業生となります。激変する国際社会に即応する力も、継続的に適応していく力も身につけて、晴れの日を迎えておりますので、ぜひ、岩﨑大介前学部長ならびにビジネス企画学科長が心血を注いで育まれた「ビジネス企画」の卒業生という誇りを胸に、果敢に未来に挑戦してください。

 新たに踏み出す実社会に不安はあるでしょう。しかし、みなさんは、在学時には、あまり意識することがなかったかもしれませんが、経営学部は、本学にあって、もっとも多くの卒業生を輩出している学部です。同窓生数は、9千名を超え、世界各地で、OB・OGが活躍しています。朝日大学経営学部という存在が、われわれ教職員をも含めて、1万人近くの人間を結びつけているということを忘れてはなりません。

 夢に向かって旅立つときがやってきました。朝日大学経営学部の卒業生として、自信と誇りをもって羽ばたいてください。

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